いつドロップアウトするかわかりませんが、今のところまだ続いています（まだ２週目なんだから自慢できることではない）。
聴講している内に授業の様子を記録しておきたいと思います。
この授業では、リーダーとリーダーシップの歴史を大きなテーマに、毎回異なるトピックを扱います。
今日のテーマは、「９．１１」でした。
ブログを書いている今、アメリカは１０日なので、明日の朝で事件から１４年になります。
授業の前には毎回リーディングが課せられているので、それを読んでから出席します。
ちなみに、前回のリーディングは、マキャベリの君主論と聖書のダビデ王でした。
正直、なんじゃそらー、、、ぽかーん(´･ω･｀)
でしたが、今回のテーマはもう少し興味があるし、背景も概ね分かっているので幾分読みやすかったです。
ちなみに、旦那さんも同じ授業をとっているのですが、この授業のプライオリティが低いらしく、私の方が今のところやる気があるんじゃないでしょうか（笑）
学生さんは毎日大量の課題や読み物があるので、力の入れ具合のバランスをとらないと回らないようです。
今回のリーディング。
Who Defended the Country?
誰が国を守ったのか？
ちょっと事件を簡単におさらいしますと、
９．１１では、全部で４機がハイジャックされ、激突しました。
最初の２機はワールドトレードセンターに激突、３機目がアメリカ国防総省ペンタゴンに激突、４機目は、本来ワシントンDCのホワイトハウスか議会議事堂に激突する予定だったと言われていますが、機内の乗客が激しく抵抗したため、ペンシルベニアに激突し、唯一テロリストの計画が失敗となりました。
今回のリーディングは、この３機目のアメリカン７７便と４機目のユナイテッド９３便についてフォーカスしてあり、事件当日のタイムテーブルに沿って検証するという内容のものでした。
１機目がワールドトレードセンターに激突してから、３機目がペンタゴンに激突するまでの間は約１時間あったのに、防空はもっと早く行動を起こすことは出来なかったのか？？
一方で、４機目のユナイテッド９３便ではなぜ、乗客が結束し、結果としてワシントンDCへの激突を阻止することができたのか？？
で、この事前に課せられたリーディングをもとに授業が進みます。
授業では、教授がお話を進めながら、みんなの議論や考えが進むような問いかけをします。
例えば、
「Do you think the case of United 93 is a specific and unique situation, or universal and general one?」
ユナイテッド９３便で起こったこと（乗客が急きょお互いに協力して犯人たちに抵抗し、ワシントンDCへの激突を阻止したこと）は、特別なことだと思いますか？それともこのケースに関わらず、一般に起こり得ることだと思いますか？
ていうような質問を教授がしますと、
５~６０人くらいいる学生さんたちが、「ハイハイー、ハイー！」って、日本では見たことない感じの積極性で挙手をします。
そうすると指名された人が、
「ユナイテッド９３は、特別なケースでしょう。これはハイジャックされた４機目で、ワールドトレードセンター激突の情報をみんな得ていたから起こせた行動だと思う。もし１機目の乗客だったら不可能でしょう。」
また他の人が、
「私はこのケースが特別ってわけじゃないと思う。こういう危機的な状況になったら、誰だってリーダーシップを発揮し、協力し合って助かろうと思う。それが人間本来の性質よ。例えばタイタニックの時だって、、、」
とかって自分の意見を言うわけです。
誰かの意見にかぶせて、また何か言う人もいます。
おもろいです。
へー、こうやって授業進むんだーって。
やっぱアジア人はあんまり発言しないなー、文化のせいかなー、言語かなー、とか。
私は勉強は好きではありませんが、周りの人を見たり意見を聞くのは面白いです。
授業の進め方は、何か知識を与えることではなくて、学生の議論を進めることに重きがおかれているようです。
教授は、その分野に詳しいだけではなく、学生を上手くハンドルして、もちろん時間内に終わらせなければなりません。
学生さんもみんなそれぞれに言いたいことがいっぱいあるので、放っておくとどんどん収集がつかなくなってくるのです。
そこをうまくまとめたり、次の議論へ発展させたりするって、すごい手腕が必要なんだろーなーと、素人なりに思ったりしています。
「United93」というドキュメンタリー映画、教授がおすすめしてました。
まだ見たことがないので、今度見てみようかな。
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